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「急須」について

■「きびじょ」って?・・・「急須」の歴史

煎茶の世界では「だしきびじょ」「こんろきびじょ」ともいう急須は、ところによって今でも「きびしょ」と呼ばれており、 漢字では「急焼」と書きます。

 この書き方は中国語の「急焼」からきているという説もあります。その原型は鉄や銀製の金属でした。中国の明時代の万暦年間、 16世紀後半から17世紀の初めに宣興窯(江蘇省)で陶製の急須が作られてから土物が主流になってきたようです。 

 わが国では,土瓶の歴史のほうが古く、庶民がお茶を飲む習慣ができた江戸時代からやっと急須も普及。特に茶葉を使う煎茶の発展と共に 広がりました。江戸時代の中ごろには文人たちの間で煎茶道の様式も整えられ完成しています。

 生産地では京都が最も古く、幕末期には多くの名工たちが現れ、さまざまな技を競って作られたようです。中でも青木木米(1767〜1833) の木米急須は有名で川端康成は生前、この急須をこよなく愛して常に文机のそばに置いていたそうです。

 常滑急須で知られる常滑 (愛知県)でも幕末から生産が始まり、明治にはいると杉江寿門、山田常山(初代)の名工が登場し、多くの急須が作られました。四日市 (三重県)の朱土の万古焼も有名ですが、これも中国の宣徳窯で作られたのが最初だそうです。お茶のあくの吸収が良いので、お茶の味を 高めると、今でも珍重されています。



■「いい急須」の選び方

 「 最上の急須とは、お茶を注ぐときの体の動きの延長線上にあるもの 」と言われています。つまり持ち手が体に良くなじむものがベスト ということでしょう。

 また、より実用的な面では「早く注げるもの」が良いともされています。というのも、お茶は茶葉にお湯を注いでからの「抽出時間」が美味しく淹れるための大切なポイントです。茶種・茶葉の量に合せた時間でに注ぎ分けるには滞りなく出てくれないと困ってしまいます。ですから、
    • 茶こし面積が大きく、穴数が多いもの(金属メッシュも優秀です。)
    • 茶葉が目詰まりしにくいもの
を探しましょう。

取っ手による分類
取っ手の位置によって、以下の三種類に分類される。

  1. 後手(あとで)
    • 注ぎ口と反対側につく。西洋のティーポットなどに良く見られる。
  2. 横手(よこで)
    • 注ぎ口とほぼ90度をなしてつく。角度が90度より小さいのは注ぎやすくするための工夫で、右利き用と左利き用とでは取っ手の取り付け角度が異なるが、通常は右利きの人が使いやすいようになっている。日本での主流。
  3. 上手(うわで)
    • 本体上部につく。急須と一体化しているものと、別個に取り付けるものとがある。ただし煎茶道では、上手の急須を土瓶、取っ手のない急須を宝瓶/泡瓶(ほうびん)と呼び分けることがある。これらは中国の江蘇省宜興で使われていた「茶壺」をモデルとしているといわれるが、「急須」の名の起こりは後手型のやかんを指す福建語が元とされる。なお、上手の取っ手は弦(つる)ともいう。
宝瓶(泡瓶)
 宝瓶(ほうびん)は、急須の一種。絞り出しともいわれる。基本的に玉露を入れるときに使用し、紅茶や中国茶をいれる時には使用しない。

 形状の特徴として、取っ手がないことが挙げられる。また通常の急須と比較して注ぎ口が大きい。

 本来お茶を入れる道具に取っ手がないとやけどの原因になるが、宝瓶を使う玉露などのお茶は抽出温度が低く摂氏60度前後のため、問題にならない。

 また、取っ手がないことから携帯に適しているとして、旅行用の煎茶道具によく使われる。

 起源については諸説有るが、中国茶を抽出する道具の一種「蓋椀」(がいわん)が元になったという説がある。


■幸せを注ぐ器 = 急須

実は急須や土瓶は贈り物として最適品だということを御存知でしたか?「美味」という幸せを注ぎ次ぐ器と言われ、 古くから縁起物と されている急須や土瓶。

 日本の食文化を大切にする心と幸せへの願いを込めた贈り物にぴったりです!


■急須にまつわるトラブルと解消法

【トラブルその1】
 買ったばかりの新しい急須は「匂い」が気になることがあります。

【解決法!】
 「お茶殻を入れて2〜3日置く」と良いでしょう!


【トラブルその2】
 お茶を注ぐとき、注ぎ口からたれてしまう。

【解決法!】
    • 急須の注ぎ口と蓋の空気穴が一直線に並ぶように蓋をしてみましょう!空気の流れがスムーズになって、 湯が注ぎ口から流れでるスピードを保てます。
    • 注ぎ口にビニールカバーが付きっぱなしになっていませんか?新品の急須の注ぎ口 についているビニールカバーは、メーカーや販売店の運搬の際の破損防止用です。家に持ち帰ったら、必ずはずしてから使うようにしましょう。


■お気に入りの急須を長く使うために・・・
洗剤を使うと匂いがついてしまうことがあるので注意してください。

 内側に付いてしまった茶渋には塩、特に粗塩が おすすめです。ミカンやレモンなどの柑橘類の皮に塩をつけて磨くと、より落ちやすくなります。

 洗うときには注ぎ口が手首のほうに来るように、持ち方を変えてゆすぐのがポイント。注ぎ口が周囲のものにあたって欠けてしまう心配 がなくなります。



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